見られる、見せられる、魅せる
龍我くんが2016年6月19日にジャニーズ事務所に入所して、8月の聡マリコンで那須くんとシンメになって、龍我くんの運命が大きく動き出して、龍我くんがアイドルとして人の目に触れるようになってから1年。
この一年は、龍我くんにとって、ひとつひとつの出来事が大きすぎて、今までの人生とは全く違う道筋になってしまったし、もしかしたらその出来事の大きさに潰されてしまう事もあったかもしれない。
この道を歩みたくないと思ったかもしれないし、龍我くんのことだから特に何も考えずに歩いてきたら道になっていたのかもしれない。
だけど、龍我くんの背景がどうであれ、今、アイドルが楽しい!と言ってくれて、あれがやりたい、これがやりたい!という夢を持ってくれて、何より龍我くんが笑顔で歌ってくれるようになった。
それだけでこの子を応援して良かった、応援させてくれてありがとう、そうやって純粋に楽しめるし、この一年で龍我くんがアイドルになったことが、おたくとして1番嬉しいことだった。
1年前の龍我くん。丁度しょりコン、けんてぃーデート、聡マリコンや少クラ別収録の聡マリバック、Mr.KING出演のMステのバックについていた。
今とは違って、マイクを持つことはほとんど無いし、先輩のバックについて自分が踊らなきゃいけない振り付け通りに動くだけの龍我くんがそこにはいた。
もちろんまだまだテレビに映る事もカメラに撮られる事もあまり経験していないから自分がどの角度で映っているかなんて把握できないし、カメラを意識するどころか、何千人といる目の前のおたくすら認識出来てない。
2曲目でバテて3曲目で生気を無くすし、笑顔はほとんど見られない。誰かの視界に捉えられる事もなさそうな龍我くんはまだまだ街中を歩く13歳の男の子たちと同じように普通の男の子だった。
違うのは多分、ダンス経験の有無だけ。
龍我くんは事務所に入る前から長いことダンスを習っていた(しかも結構本格的なダンススクールだったと思われる)ので、ジャニーズのダンスに馴染んでるわけでも、他の子と比べてオーラがあるわけでも無いが、身体の動かし方に関してちょくちょくダンス経験者らしい上手さを見ることができた。
あの時の龍我くんはきっとバックJr.ではなく、バックダンサーだったのだと思う。
1年前の龍我くんはおたくが一方的に視界の端で見えてる(認識しない)男の子だった。
龍我くんは受け身で見られるだけの存在だった。
その夏から、龍我くんを取り巻く環境も、周りにいるメンバーもめまぐるしく変わっていった。はじめは隣に那須くんがいるだけ。しょりコンでは天才の3人の背中が見えたし、もう片隣に藤井くんがいたりいなかったり。聡マリコンではチビジュラインに肩を揃えてた。
秋になって、雑誌でも少クラでも藤井くん那須くんとの3人くくりが増えていた。藤井くんはクラJにも所属してたから3人にはっきりとしたグループ意識もないし、グループ名すらつけられなかった。もしかしたらこの括りが東京boysだったのかもしれない。真相は闇の中だけど。
この3人の括りも本当に一瞬で、多分2ヶ月あったかなかったか…くらいの期間だった。
秋から冬になる時、ハイクラが解体、自然消滅して、3人に大昇と浮所くんが追加されて、5人で1曲歌った。はじめて東京B少年が、まだグループ名は付けられてないものの、形になった瞬間だった。そしてこの頃から龍我くんの著しい成長を見ることになった。
5人くくりになったことで、マイクを持つ機会も増え、人に見られている、と意識しやすくなった。先輩のバックにメインで付くこともあったし、なにより冬の舞台は本当に大きかった。
B少年の見せ場がしっかり用意され、それに向けての稽古もきっとただ踊るだけでは許されなかっただろうし、たくさんの先輩Jr.に背中を向けて踊る時間も決して少なくなかった。
はじめてIt's SHOW BIZを歌った龍我くんはまだ2016年の夏、聡マリコンでメインJr.として踊っていた龍我くんと同じ顔つきだった。だけどたった1ヶ月。翌月の少クラの龍我くんはアイドルの佐藤龍我になっていた。もちろん初心者マークはついていたけれど、明らかにアイドルとしての顔になっていた。
顔つきだけでなく、パフォーマンスでもしっかりカメラに目線がいくし、ちゃんと顔にも動きにも生気があった。
人に見られているという意識がアイドルにとってどれほど大きなことかを龍我くんが教えてくれた。その意識が普通のどこにでもいる、顔の整った男の子からアイドルへと大きく成長させる。
舞台を終えた龍我くんのパフォーマンスはちゃんとアイドルとしての自分を人に見せても恥ずかしくない、人に見せられるパフォーマンスとして成立していた。
舞台の冬を越し、春のコンサートの季節がやってきた。龍我くんにとって、Jr.がメインとなって作られるコンサートはJr.祭りがはじめてのものだった。
横アリの龍我くんは年相応の頼りなさや不安定さを纏っていながらも、誰よりもかっこいい男の子だった。現場堕ちするほどにかっこよかった。
どこがかっこよかったとかなにがかっこよかったとか、具体的なものは1つも上がらないけど、普通の14歳の男の子が纏うはずもない雰囲気を持っていて、だけどそれとは正反対の14歳らしい無邪気さも同時にちらっと見えるその不安定なかげがかっこよかった。
あいどる初心者の龍我くんはアイドルとして人前に立てるようになったけど、おたくを見ていないことが大きな障壁だった。
未だに視野が狭いとか、ソロコンサートが始まるって言われちゃうけど、この時も、おたくの方を向いて歌っているのにどこを見てるかわからない龍我くんがそこにいた。
ファンサをしないわけではないし、おたくを見てないわけでもないけれど、那須くんのファンサを100にしたら龍我くんはきっと3とか4くらいしかしないし、おたくと目を合わせてコミュニケーションをとることもない。
そばにハイビーのメンバーが来ればおたくに脇目も振らず一直線に向かってじゃれあってる。龍我くんのかわいいかわいい笑顔はおたくじゃなくて仲間に向いてた。まだ初心者マークがついたばかりの龍我くんだった。
そんな龍我くんがもっと小さな箱で、もっと自分の出番の増えた公演をしたGW。私は見に行ってないからあまり詳しく話せることはないけど、レポで流れてくる龍我くんは毎日毎日成長してた。
これまで5人だった東京B少年に新しい風を吹かせてくれる金指くんが加入して、6人のB少年も初お目見えの公演で、今になってもクリエに入りたかったなぁと強く後悔することがめちゃくちゃある。
その公演も終わり、初めて地デジで東京B少年としてパフォーマンスをした龍我くん。詳しくは以前のブログにも書いたのでそちらをのぞいて頂ければと思います…
そして、龍我くんのおたくになって、龍我くんを見る時間も増えて、龍我くんのことをたくさん知って、やっと自分が龍我くんのことを自分の目を通して話せるようになって初めての現場が、今年の夏のEXシアターだった。
以前見た龍我くんとは全く別人だった。
私が横アリたまアリで見た龍我くんはちょっとのことで照れちゃって、ファンサもできない男の子だったけど、EXにいた龍我くんはもう、初心者マークも取れた立派なアイドルとしてステージに立っていた。
龍我くんはキラキラ輝いていて、笑顔で歌えるようになっていて、ダンスはやっぱり龍我くんらしさもあったけれど、上手くなっていた。パフォーマンスをする龍我くんに何度も魅せられた。
なにより、龍我くんはちゃんとおたくが見えていた。
階段の隙間から下を覗いておててを振ったり、バルコニーにいればしたを見てひとりひとりに丁寧にファンサしたり、龍我くんはとても素敵なアイドルに成長していた。横アリでは硬い表情で照れながらしていたファンサを、今ではキラキラ笑いながら楽しそうにしていた。
そんな龍我くんがとっても眩しくて愛しくて大好きなのだ。私は立派にアイドルに成長した龍我くんからこれからも目を離したくない、ずっと龍我くんがこの先どんなアイドルになるか見続けたいと願わずにはいられなかった。
今年の夏も六本木では、きらきらした宝物のような時間が存在していた。